Windows 10 Proに搭載されているHyper-Vで、RemoteFXビデオアダプターを追加した仮想マシンに対してリモートデスクトップ接続が確立できない問題を解決したのでメモ。
環境
Hyper-VのホストPCはWindows 10 Pro 1909。
ゲストはWindows 10 Pro 2004。
リモートデスクトップ接続に失敗する
RemoteFXビデオアダプターを有効にすると、ゲストへのリモートデスクトップ接続が下記のようなエラーメッセージで接続が失敗する。
リモート デスクトップ セッションが終了しました。次のいずれかが原因と考えられます: 管理者がこのセッションを終了させました。 接続の確立中にエラーが発生しました。 ネットワークに問題が発生しました。 この問題を解決するためのヘルプ情報については、ヘルプとサポートでリモートデスクトップに関するセクションを参照してください。
ファイアウォール?
まず、調べて出てきた情報がMicrosoftのMicrosoft RemoteFX 3D ビデオアダプターを有効にした後、リモートデスクトップが VDI ベースのリモートコンピューターに接続できないというトラブルシューティング。
要約すると、RemoteFX用にファイアウォールのルールを設定してね、という内容なのだが、残念ながらゲストではWindowsファイアウォールそのものを無効にしている。
グループポリシーの変更で解決
検索を続けたところ、vGPUを割り当てたWindows10(1903以降)にRemoteFXリモートデスクトップができない - 蒲田ネットという記事を見つけた。
記事を見てもらえればわかるとは思うが、一応おさらいしておく。
Windows + Rキーで「ファイル名を指定して実行」を開き、「gpedit.msc」と入力、OKをクリック。
「ローカル グループ ポリシー エディター」が開くので、左側ツリーを「コンピュータの構成」→「管理用テンプレート」→「Windows コンポーネント」→「リモートデスクトップサービス」→「リモートデスクトップセッションホスト」→「リモートセッション環境」の順に辿る。
「リモートデスクトップ接続に WDDM グラフィックディスプレイドライバを使用する」をダブルクリックし、「無効」を選択する。
Windowsを再起動すると、接続できるようになっているはずだ。
副作用などは確認していないので、各自確認しておこなってほしい。